男前
昔見せてもらった“占いの本”
昔、占い師を目指して勉強していた方に、「占い本」なるものを見せてもらったことがあります。
そこに記されていた言葉に驚きと喜び。
なんと、私の運勢の欄には――
「男前がよってくる」
と、はっきり書かれていたのです。
占いは統計学的な側面もあるとはいえ、こうして文章として見ると何とも面白いものです。
そして、興味深い。
面食い時代の自分を振り返って
そういえば、当時の私は周りから「面食いだ」とよく言われていました。
確かに、イケメンに惹かれたてた…イケメンを好んでたような気もします。
自他共に認める“面食い”の友達と、面食いについての話をしていたのを思い出します。
見た目はいつか衰えるもの
男前にこだわっていたけれど、
月日が流れ、私たちもすっかり大人になりました。
どんなに男前でも、年を重ねれば誰だって老けます。
むしろ、全盛期がカッコよかった人ほど、そのギャップに驚くこともあります。
サラサラ髪だったのに風になびかせる髪がなくなっていたり。
童顔だった人ほど見る影もないほどの“おっさん”に変化していたり。
スラっとしていたのにボテッとしてしまっていたり。
あの頃は、男前にドキドキして、心を奪われていたのに――
そんなことはどうでもよくなっていました。
結婚相手に本当に必要なもの
ある日、友達と話して出した結論は、
「男前って、いらんな」
一緒に人生を歩んでいく相手に、本当に必要なのは見た目ではありません。
性格、価値観、安心感――それこそが、長く一緒にいるために大切なものだと実感しています。
それに、友達のお母さんも言っていました。
「男前だけでは食べていけないよ」リアルな意見です。
見た目以上の“魅力”に感謝
うちの旦那さまにはちょっと悪いけれど、彼は「男前」カテゴリではないかもしれません。
でも、素敵な人です。
あの「占い本」に書いてあったように少量の男前もよってきていたような気もしますが、
どんな男前にも勝る。
私の人生を豊かにしてくれた結婚相手としてこれ以上ない存在です。
この出会いに、心からありがとう。