上海の結婚式
初・海外の結婚式にドキドキ
15年ほど前、人生で初めての海外の結婚式に出席することに。
場所は中国・上海。しかも夫の会社関係の方の結婚式。
「お祝いは?」「服装は?」と疑問だらけの中、夫はさらっと一言。
「ジーパンでいいねん」
本当にそれでいいのか?と半信半疑ながらも、夫はジーンズにジャケット、私は無難にワンピースで出席しました。
ホテルもゲストも想像と違う
迎えに来てくれた方々はしっかりドレスアップ。
到着したのは高級感あふれる立派なホテル。
「やっぱりジーパンまずかった?」と不安になる私をよそに、会場に入ってさらに驚くことに。
なんと、ゲストの多くが普段着、しかも上下黒ジャージの人もいる。
でも、そんな服装で全然浮かないのが中国スタイル。
約200人が集まる会場はすでに料理がスタートしていて、式が始まる前から食事タイムです。
セレモニーも自由で驚きの連続
新郎新婦が登場しても、誰もスマホを構える様子はなし。
写真を撮るのはプロのカメラマンのみ。これはかなりのカルチャーショック。
そのままステージでケーキカット→キャンドルサービスと、流れるようにセレモニーが進みます。
受付がなかったので、「お祝いっていつ渡すの?」とソワソワしていると、新郎新婦がテーブルにやってきて…
受け取れと言わんばかりのお祝い金手渡しスタイル。
自由そのもの!それぞれの楽しみ方
新郎新婦がテーブルをまわっている最中も、ステージではずっとゲームや余興が続いているという自由さ。
お祝いムードというより、まるで大型のパーティのような賑わい。
しかも、ゲストは途中でも帰っていく。
最後まで残る文化ではないようで、これもまた驚きでした。
「百年の愛」の意味を込めて
会場には白い百合の花がたくさん飾られていて、後に知ったのですが、百合は「百年の愛」を意味するのだそう。
帰り際にその百合を一輪いただき、ホテルの部屋に飾りました。
百年…もっと長く続きますように。
そんな想いを込めて、心温まる思い出となった初めての上海結婚式体験でした。