走る恋心

好きな人の住所が分からない…

短大時代、仲良しのTちゃんから突然の恋の相談。

「バイト先の人を好きになった」と告白。

 

でも、私はその男性とは面識がなく、どうアプローチすればいいか分からない。

そんなときにTちゃんが学校主催の卒業旅行でヨーロッパに行くことに。

 

「旅先から葉書を出せば、いいきっかけになるんじゃない?」

当時はLINEもSNSもない時代。郵便が恋のツールだったのです。

 

恋する乙女のために張り込み開始!

でも問題がひとつ。

彼の住所が分からない――。

 

そこで策を打つ「仕事終わりの彼を待ち伏せ作戦」という、今では信じられない昭和スタイルの恋のアプローチ。

 

私と助っ人のJちゃん、そして運転手のTちゃん。

3人で会社の前に車を停めて、彼の退勤をひたすら待機。

会社前で張り込むが暗くなってきてTちゃんの眼力にかかっていた。

さすがTちゃん素早く発見、出てきたところを追跡。

Tちゃんのミッション車で追跡開始!

 

カーチェイスの先に見えた愛のカタチ

ところがその彼、まさかのスピード狂。

Tちゃんは恋心を持ってミッション車を勇ましく爆走。

私と助っ人Jちゃんは暗闇を突っ走る車を目で追い右へ左へ指示。

トラックにクラクション鳴らされたけどギリ右折、ごめんなさい。

ちょっと危ないけど止まれない。

 

やっとの思いでたどり着いた社宅アパート。

少し離れたところに車を止めて恋する乙女を車中に残し、私とJちゃんはアパートの郵便受けを探す。

 

バッチリ住所は書いてあるのに 書く物を忘れてしまう痛恨のミス!

必死に住所を覚えて走って戻り、車の曇ったガラスに指で書くという昭和ならではのアナログ手法で記録。

 

一枚の葉書が運命を変える

その後、Tちゃんはヨーロッパから想いを込めた葉書を送る。

帰国後、彼からは「ありがとう」の一言――。

 

それが恋のはじまりでした。

やがて二人は付き合い、今では3人の男の子を育てる家族に。

 

今でも語り継がれる青春の一幕

みんなで集まると、必ず出てくるのがこの**“追跡ラブ大作戦”**。

昭和という不便さがかえって、強い絆と記憶を生んだのかもしれません。

 

今の時代はすぐにDMやLINEが送れるけれど、

手間をかけて届けた気持ちは、忘れられない宝物になる。

 

 

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