使わない言葉
「忙しい」と言わない理由
私は**「忙しい」という言葉があまり好きではありません**。
誰かに誘われた時に、「忙しい」と断るのは
なんだかその人との時間が“優先順位の外”だと伝えているようで、
寂しさを感じてしまうからです。
そして、逆に自分が言われた時も、やっぱり少しだけ心が傷つきます。
忙しいは“心を亡くす”と書く
「忙しい」という漢字は「心を亡くす」と書きます。
まさにその通りで、心を失いそうなときほど、人とのつながりが必要なのに、
「忙しい」と断ち切ってしまうのは、とても悲しいこと。
時間は「ある・ない」ではなく、**“作るもの”**だと私は思っています。
だからこそ、会いたい人、話したい人には、時間を作る努力をしたいのです。
「頑張れ」と言わない理由
もうひとつ、私があまり使わない言葉があります。
それは「頑張れ」です。
もちろん、運動会で全力で走っている人には声をかけます。
ゴールまで駆け抜けてほしいエールですから、
“もうダメだ”と思っていたとしたら、
“もう一人抜きたい”と思っていたとしたら、
奮起してほしいと思う気持ちで「頑張れ!」と叫びます。
でも、すでに困難に立ち向かって頑張っている人に対しては、
その頑張りを無責任に煽るような気がして、「頑張れ」とは言いません。
頑張っている人には、敬意を
もう頑張っている人には、その頑張りを賞賛します。
「負けないで」と自分に負けずに戦う強さを持つこと。
そんな言葉の方が、時に相手をそっと支える力になると思うのです。
言葉は使い方次第で武器にもなる
言葉は人に想いを伝えるための大切な道具。
けれど、使い方を間違えれば、人を傷つける武器にもなってしまう。
特に、自分の口から出た言葉はもう取り消せません。
だからこそ、一つひとつに責任を持って、思いやりを込めて使いたい。