人権学習

 

職場の「人権学習」は昭和の常識だった
私が若い頃に勤めていた会社では、定期的に「人権学習」がありました。
今でこそ当たり前かもしれませんが、当時としてはとても珍しいこと。
まだ昭和の時代の話です。
 
学習といっても堅苦しいものではなく、会議室に集まってみんなでビデオを見るスタイル。
とはいえ、その内容には今見ても考えさせられるテーマが多かったのです。
 
人権とは“思いやり”であるということ
「人権」と聞くと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれません。
でもその本質は、**“人を思いやる心”**なんじゃないかと、私は思っています。
 
ビデオの中で描かれていたのは、日常にありそうなエピソードばかり。
その中に、今でも強く記憶に残っているショートドラマがありました。
 
男女で違う、上司のひと言に違和感
ある場面では、会社の男性社員が上司に「結婚が決まりました」と報告。
すると上司は笑顔で、「それはおめでとう!これからはますます仕事に励めるな」と励まします。
 
一方、女性社員が同じ報告をすると…
上司は「で、いつまで仕事できるんだね?」と、まるで退職前提のような返答。
同じ出来事でも、男女で扱いが全く違うという典型的な例でした。
 
■「男性の集い」という謎の会議
そんなビデオを見終わった直後のこと。
専務がバツが悪そうに「この後は“男性の集い”を行います」と宣言。
要するに、女子社員は退室を命じられ、男性だけで何かを話すという流れ。
 
当時はよくあることでしたが、改めて考えるとおかしな話。
大切なことほど“男性だけ”で話し合う風土が、当たり前のように存在していたのです。
 
課長のごまかしと、消えないモヤモヤ
会議室から出てきた課長に「男性の集いって?」と聞いてみると、
小さな声で「性教育やったんや…」と答える課長。
そんなわけないやんっ
 
結局、男女格差や偏見は、制度だけでなく空気にも染み付いていたのだと痛感します。
 
今だからこそ見直したい「働く人の人権」
あれから時代は変わり、働く女性も増え、社会全体の意識も進化してきました。
でも、昔のような「表に出ない差別」は、形を変えて今もどこかに潜んでいるかもしれません。
 
「人権学習」はただの義務じゃなく、働くすべての人が尊重されるための第一歩。
今こそ、あの頃の違和感を“昔話”で終わらせないことが大切だと感じています。
 

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