通信簿
■「昔はおとなしかったのに」誰も信じてくれない
「ちっちゃい時、おとなしかってん」——
そう口にすると、ほぼ全員に「ウソやろ!?」と笑われます。
確かに今の私は、買い物に行けば店員さんと話し込んでしまうし、
人前でもある程度しゃべれる。緊張はするけど、昔に比べたら信じられないほど社交的になったのです。
でもこれは、過去の私を知る人がいないから。
“証言者”が存在しないのがもどかしくて仕方ありませんでした。
■証拠は実家にあった!小学校の通信簿
そんなある日、実家の片付けをしていたら出てきたんです——小学校時代の通信簿。
そこには、当時の先生方のコメントがしっかりと残っていました。
「おとなしい性格です」
「自分の意見がなかなか言えません」
「特定の子としか話せない様子です」
「声がとても小さいです」
これには、自分でも「やっぱり本当にそうやったんや」と再確認。
■今の自分とのギャップに笑ってしまう
通信簿を夫に見せたら、笑ってました。
職場の先輩に見せたら、
「先生、隣の席の子と間違えてるんちゃうか?」
それぐらい、今の私と過去の私にはギャップがあります。
でも、人は変われるんだという証明でもあるのかもしれません。
■おとなしかった私が変わった理由
人前で話せるようになったのは、友達が出来たのがきっかけ。
仕事を通しての経験や、周囲の人たちの支えも大きかったと思います。
話せる自分に気づいたことや人に興味を持ち出したことも要因でしょうか。
もっと自由に人と関わりたいという思い、
もっと出来るんじゃないかという思いが行動につながり、やがて「今の私」を形作ってくれたのです。
■過去は変えられなくても、人は変われる
小学校のクラスメイトや先生が今の私を見たら、きっと驚くでしょう。
でも、変化を恐れずに、自分のペースで成長していけばいい。
あんなにおとなしかった子が、
こんなにおしゃべりで前向きな大人になってるなんて——
ちょっと、いい話じゃないですか?