笑いをとる
■ふられた相手と偶然の再会
結婚して少し経った頃、
過去に告白してふられてしまった男性と再会しました。
お仕事関係の方なので、避けようにも避けられず…。
まさかまた顔を合わせる日が来るとは思ってもいませんでした。
■名字が変わったことに気づかれて
その男性に話しかけられた瞬間、言われた言葉は――
「もう〇〇さんじゃないんですよね?」
そう、私は結婚して名字が変わっていたのです。
どうやらうちの会社の広報に掲載された組織図を見て、
気づいたそうです。
■「なんて読むんですか?」の質問に…
彼から「その名字、なんて読むんですか?」と聞かれ、
私は「よしかたです」と答えました。
それだけで良かったのに…
ついフルネームまで言ってしまったんです。
■笑いをとってしまう悲しき性
言わなくていいのに
「なんか、漫才師みたいな名前になってしまって」
と、彼は笑いました。
私も笑っておきました。
こんな微妙な空気の中で笑いをとらなくてもいいのにね。
でも、なぜかそんな時こそ笑わそう精神、
これが私の性分なのかもしれません。
■再会には思い出がつきまとう
再会というほどのことでもないけれど
部屋に入って姿をみた瞬間、わぁとは思いました。
けれど、それはもう過去で。
話しかけられたから笑いをとってしまったけど、
そこはやっぱり気まずかったのかと。
名字が変わったことで、自分の人生が少し進んだことを
改めて実感する、そんな日でもありました。