鳩が豆鉄砲
■後輩の結婚を祝ったら…予想外の返答
長く勤めていた会社での出来事。
ある日、後輩が結婚するという話を聞いて、
私は素直に「結婚おめでとうございます」と声をかけました。
ところが返ってきたのは、まさかの一言。
「すいません」
一瞬、何を謝られているのか分からず、
思わず「えっ?」と聞き返してしまいました。
■「ありがとう」じゃないの?モヤモヤが残る
お祝いの言葉に対して「すいません」と返されるとは想定外。
通常、「ありがとう」と返ってくるものだと思っていた私は、
その返事に豆鉄砲を食らった鳩状態になりました。
この話を会社のお姉さまたちにすると、
「それはちょっと被害妄想や」と笑われてしまい、
なんとなくモヤモヤした気持ちに…。
■お客さんの一言が救ってくれた
ある時、別件で対応していたお客様にこのエピソードを話すと、
それはもう大爆笑。
そして返ってきたのが、救いの言葉でした。
「被害妄想ちゃうで。“お先にすいません”の“すいません”や。」
ああ、そういう意味か…と一気に心が晴れたのです。
私が感じた違和感は間違っていなかったんだと、
なんだかホッとしました。
■気づかぬうちに気を遣わせてしまう場面も
この出来事から学んだのは、
お祝いの言葉ですら、人は気を遣って返すことがあるということ。
「ありがとう」と言えばいい場面でも、
もしかすると相手は「先に結婚してしまって申し訳ない」という
気持ちを持っていたのかもしれません。
■素直な気持ちを大切にしたい
私としてはただただ「嬉しい気持ち」を伝えたかっただけ。
でも、その裏にある相手の心理を少し考えることで、
人間関係ってもっとスムーズになるんだろうなと思いました。
だからこれからも、素直に祝福の言葉を伝えつつ、
相手の反応にも少しだけ想像力を持って接したい。
心を広く、大きく持とう!
そんな風に感じた出来事でした。